This file is indexed.

/usr/share/doc/eb-doc/html/ebrefile-cat.html is in eb-doc 4.4.3-12.

This file is owned by root:root, with mode 0o644.

The actual contents of the file can be viewed below.

  1
  2
  3
  4
  5
  6
  7
  8
  9
 10
 11
 12
 13
 14
 15
 16
 17
 18
 19
 20
 21
 22
 23
 24
 25
 26
 27
 28
 29
 30
 31
 32
 33
 34
 35
 36
 37
 38
 39
 40
 41
 42
 43
 44
 45
 46
 47
 48
 49
 50
 51
 52
 53
 54
 55
 56
 57
 58
 59
 60
 61
 62
 63
 64
 65
 66
 67
 68
 69
 70
 71
 72
 73
 74
 75
 76
 77
 78
 79
 80
 81
 82
 83
 84
 85
 86
 87
 88
 89
 90
 91
 92
 93
 94
 95
 96
 97
 98
 99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html lang="ja">
<head>

<link rel="stylesheet" type="text/css" href="ebutils.css">
<link rev="made" href="mailto:m-kasahr@sra.co.jp">
<title>ebrefile コマンド</title>
</head>

<body>
<h1><a name="toc">ebrefile コマンド</a></h1>
<p>
この文書は EB ライブラリバージョン
4.4.3
に対応しています。
</p>

<p>
目次:
</p>

<ul>
 <li><a href="#introduction">はじめに</a>
 <li><a href="#invoke-ebrefile"><code>ebrefile</code> の実行</a>
 <ul>
  <li><a href="#select-subbooks">副本の選択</a>
  <li><a href="#combination-with-ebzip"><code>ebzip</code> との連携</a>
 </ul>
 <li><a href="#summary-of-options"><code>ebrefile</code> のオプション一覧</a>
</ul>

<p>
Copyright (c) 1998-2006  Motoyuki Kasahara
</p>

<!-- ================================================================ -->
<h2><a name="introduction">はじめに</a></h2>

<p>
一冊の CD-ROM 書籍は、大抵複数の <dfn>副本</dfn> (<dfn>subbook</dfn>) を
持っています。
たとえばある CD-ROM 書籍は国語辞典、英和辞典、和英辞典の 3 つの副本を
収めています。
個々の副本は、それ自体が独立した「書籍」になっています。
</p>

<blockquote>
<pre>
     (CD-ROM 書籍)
+-----------------------+
|   [国語辞典] (副本)   |
|   [英和辞典] (副本)   |
|   [和英辞典] (副本)   |
+-----------------------+
</pre>
</blockquote>

<p>
EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA 形式の CD-ROM 書籍は <code>catalog</code> 
というファイルを、EPWING 形式の CD-ROM 書籍は <code>catalogs</code>
というファイルを持っています。
これらのファイルは、その CD-ROM 書籍にはどんな副本が収められているのかを
定義しています。
これらのファイルは、CD-ROM 書籍のトップディレクトリに置かれています。
</p>

<p>
<code>ebrefile</code> は元のカタログファイルを読み、ユーザから指定された
副本だけを取り込んだ新しいカタログファイルを生成します。
言い換えれば、<code>ebrefile</code> は特定の副本の定義を、カタログファイル
から削除します。
CD-ROM 書籍が 3 つの副本を持っている場合、<code>ebrefile</code> は
そのうちの任意の 1 つまたは 2 つの副本を、新しいカタログファイルに
取り込むことができます。
ハードディスクに CD-ROM 書籍の一部だけをコピーしたいときに、
<code>ebrefile</code> は便利です。
<code>ebrefile</code> は EB ライブラリと一緒に配布されています。
</p>

<p>
あなたは、自分の所有する CD-ROM 書籍の使用許諾を守らなくてはいけません。
<code>ebrefile</code> はフリーソフトウェアですが、あなたの書籍が自由に
使えるものであるとは限りません。
<code>ebrefile</code> は、CD-ROM 書籍のあるファイルの内容に変更を加えます。
ご注意下さい。
</p>

<!-- ================================================================ -->
<h2><a name="invoke-ebrefile"><code>ebrefile</code> の実行</a></h2>

<p>
<code>ebrefile</code> の一般的な起動方法は次の通りです。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebrefile <var>書籍へのパス</var>
</pre>
</blockquote>

<p>
<var>書籍へのパス</var> には、CD-ROM 書籍のトップディレクトリ、つまり 
<code>catalog</code> または <code>catalogs</code> ファイルが存在する
ディレクトリを指定します。
複数のパスを書くことはできませんが、以下のように、パスの指定を省くことは
できます。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebrefile
</pre>
</blockquote>

<p>
この場合、<code>ebrefile</code> はカレントディレクトリ (<code>.</code>)
が指定されたものと判断します。
</p>

<p>
遠隔アクセスには対応していませんので、遠隔アクセス識別子は使用できません。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebrefile ebnet://localhost/cdrom
ebrefile: ebnet には対応していません。
</pre>
</blockquote>


<!-- = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =  -->
<h3><a name="select-subbooks">副本の選択</a></h3>

<p>
特に指定がないと、<code>ebrefile</code> は、元のカタログファイルで定義
されているすべての副本を新しい副本に取り込みます。
つまり、新しいカタログファイルは、単に元のファイルのコピーになります。
この振る舞いは、役に立ちません。
<code>ebrefile</code> は、通常 <samp>--subbook</samp> (<samp>-S</samp>)
オプションを指定して起動します。
</p>

<p>
<samp>--subbook</samp> (<samp>-S</samp>) オプションは引数を一つ取り、
そこにカンマ (<samp>,</samp>) で区切って、新しいカタログファイルに
取り込みたい副本のディレクトリ名を並べて書きます。
<code>ebinfo</code> コマンドを用いると、あなたの所有している書籍に
どのような副本が含まれているのかを知ることができます。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebinfo /mnt/cdrom
ディスクの形式: EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA
文字コード: JIS X 0208
副本の数: 3

副本 1:
  題名: 新英和辞典(第四版)
  ディレクトリ: english
  検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 0xa121 -- 0xa24e
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e

副本 2:
  題名: CD-ROM 仏和辞典(第三版)
  ディレクトリ: french
  検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e

副本 3:
  題名: ポケット独和辞典(第三版)
  ディレクトリ: german
  検索方式: メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
</pre>
</blockquote>

<p>
(<code>ebinfo</code> コマンドに関しての詳細は、
<a href="ebinfo.html">ebinfo コマンドのマニュアル</a> を参照のこと。)
この例では、3 つの副本が書籍には含まれており、その名前は <code>english</code>
<code>french</code>, <code>german</code> だということが分かります。
</p>

<p>
次のコマンドを実行すると、<code>ebrefile</code> は副本として
<code>english</code><code>french</code> だけを定義した新しいカタログ
を生成します。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebrefile --subbook english,french
</pre>
</blockquote>

<p>
ディレクトリ名の大文字・小文字の違いは、区別されません。
<samp>--subbook</samp> の引数は、次のように分けて書くこともできます。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebrefile --subbook english --subbook french
</pre>
</blockquote>

<p>
<code>ebrefile</code> は副本の定義順序を変えることはできませんので、
<samp>--subbook</samp> に与える引数の順序は任意です。
</p>

<p>
これで再構成は完了です。
もういちど <code>ebinfo</code> を起動してみましょう。
副本 <code>german</code> が消えています。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebinfo /mnt/cdrom
ディスクの形式: EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA
文字コード: JIS X 0208
副本の数: 2

副本 1:
  題名: 新英和辞典(第四版)
  ディレクトリ: english
  検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 0xa121 -- 0xa24e
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e

副本 2:
  題名: CD-ROM 仏和辞典(第三版)
  ディレクトリ: french
  検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
  フォントの大きさ: 16 24 30 48
  半角フォントの文字: 
  全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
</pre>
</blockquote>

<p>
もし、CD-ROM 書籍全体をすでにハードディスクにコピーしているなら、
副本 <code>german</code> のファイルは削除しても構いません。
ディレクトリ名が小文字で構成されているなら、次のようにします。
</p>

<blockquote>
<pre>
% rm -r german
</pre>
</blockquote>

<p>
<code>ebrefile</code> は、読み込んだカタログファイルにそのまま上書きして
新たなカタログファイルを生成しますが、元のカタログファイルの複製が、
<code>catalog(s).old</code> というファイル名で保存されます。
副本の選択を間違えてしまった場合は、いったん元に戻しましょう。
(以下では、カタログファイルが <code>catalogs</code> だと仮定しています。)
</p>

<blockquote>
<pre>
% mv catalogs.old catalogs
</pre>
</blockquote>

<p>
ただし 実行時に <code>catalog(s).old</code> が既に存在していると、上書き
せずに残します。
この場合、カタログファイルの複製は新たに作られませんので、注意して下さい。
</p>

<!-- = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =  -->
<h3><a name="combination-with-ebzip"><code>ebzip</code> との連携</a></h3>

<p>
<code>ebrefile</code> は、<code>ebzip</code> という CD-ROM 書籍を圧縮する
コマンドと併用することができます
(<code>ebzip</code> コマンドに関しての詳細は、
<a href="ebzip.html">ebzip コマンドのマニュアル</a> を参照のこと。)
通常、 <code>ebzip</code><code>ebrefile</code> にはコマンド行で同じ
引数を与えます。
</p>

<p>
CD-ROM 書籍が <code>/cdrom</code> にマウントされ、この書籍には
<code>english</code><code>french</code><code>german</code> という
3 つの副本が収められているとします。
以下に記した操作によって、副本 <code>english</code><code>french</code>
は圧縮されてカレントディレクトリの下に置かれ、副本 <code>german</code> は
副本のリストから削除されます。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebzip --subbook english,french /cdrom
% ebrefile --subbook english,french /cdrom
</pre>
</blockquote>

<p>
圧縮したファイルをカレントディレクトリ以外に置くには、次のようにします。
</p>

<blockquote>
<pre>
% ebzip --output-directory /dict --subbook english,french /cdrom
% ebrefile --output-directory /dict --subbook english,french /cdrom
</pre>
</blockquote>

<!-- ================================================================ -->
<h2><a name="summary-of-options"><code>ebrefile</code> のオプション一覧</a></h2>

<p>
<code>ebrefile</code> コマンドは、伝統的な一文字オプション名と覚えやすい
長いオプション名の両方を扱うことができます。
長いオプション名を表すには、<samp>-</samp> ではなく <samp>--</samp> を
用います。
オプション名が一意に決まる範囲内で、名前の後方部分を省略することができます。
</p>

<dl>
<dt><code>-h</code></dt>
<dt><code>--help</code></dt>
<dd>
ヘルプメッセージを標準出力に出力して、終了します。

<dt><code>-o <var>ディレクトリ</var></code></dt>
<dt><code>--output-directory <var>ディレクトリ</var></code></dt>
<dd>
新しいカタログファイルを置くディレクトリを指定します。
指定しなかったときは、カレントディレクトリ (<samp>.</samp>) になります
(詳しくは、<a href="#invoke-ebrefile"><code>ebrefile</code> の実行」</a>
を参照のこと)。

<dt><code>-S <var>副本</var></code></dt>
<dt><code>--subbook <var>副本</var></code></dt>
<dd>
<code>ebrefile</code> が新しいカタログファイルに取り込むべき副本を指定します。
<var>副本</var> は、副本のディレクトリ名をカンマ (<samp>,</samp>) で区切って
並べたものでなくてはいけません。
指定しなかったときは、すべての副本が対象になります
(詳しくは、<a href="#select-subbooks">「副本の選択」</a> を参照のこと)。

<dt><code>-v</code></dt>
<dt><code>--version</code></dt>
<dd>
バージョン番号を標準出力に出力して、終了します。
</dl>

</body>
</html>