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<html lang="ja">
<head>
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="ebutils.css">
<link rev="made" href="mailto:m-kasahr@sra.co.jp">
<title>ebrefile コマンド</title>
</head>
<body>
<h1><a name="toc">ebrefile コマンド</a></h1>
<p>
この文書は EB ライブラリバージョン
4.4.3
に対応しています。
</p>
<p>
目次:
</p>
<ul>
<li><a href="#introduction">はじめに</a>
<li><a href="#invoke-ebrefile"><code>ebrefile</code> の実行</a>
<ul>
<li><a href="#select-subbooks">副本の選択</a>
<li><a href="#combination-with-ebzip"><code>ebzip</code> との連携</a>
</ul>
<li><a href="#summary-of-options"><code>ebrefile</code> のオプション一覧</a>
</ul>
<p>
Copyright (c) 1998-2006 Motoyuki Kasahara
</p>
<!-- ================================================================ -->
<h2><a name="introduction">はじめに</a></h2>
<p>
一冊の CD-ROM 書籍は、大抵複数の <dfn>副本</dfn> (<dfn>subbook</dfn>) を
持っています。
たとえばある CD-ROM 書籍は国語辞典、英和辞典、和英辞典の 3 つの副本を
収めています。
個々の副本は、それ自体が独立した「書籍」になっています。
</p>
<blockquote>
<pre>
(CD-ROM 書籍)
+-----------------------+
| [国語辞典] (副本) |
| [英和辞典] (副本) |
| [和英辞典] (副本) |
+-----------------------+
</pre>
</blockquote>
<p>
EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA 形式の CD-ROM 書籍は <code>catalog</code>
というファイルを、EPWING 形式の CD-ROM 書籍は <code>catalogs</code>
というファイルを持っています。
これらのファイルは、その CD-ROM 書籍にはどんな副本が収められているのかを
定義しています。
これらのファイルは、CD-ROM 書籍のトップディレクトリに置かれています。
</p>
<p>
<code>ebrefile</code> は元のカタログファイルを読み、ユーザから指定された
副本だけを取り込んだ新しいカタログファイルを生成します。
言い換えれば、<code>ebrefile</code> は特定の副本の定義を、カタログファイル
から削除します。
CD-ROM 書籍が 3 つの副本を持っている場合、<code>ebrefile</code> は
そのうちの任意の 1 つまたは 2 つの副本を、新しいカタログファイルに
取り込むことができます。
ハードディスクに CD-ROM 書籍の一部だけをコピーしたいときに、
<code>ebrefile</code> は便利です。
<code>ebrefile</code> は EB ライブラリと一緒に配布されています。
</p>
<p>
あなたは、自分の所有する CD-ROM 書籍の使用許諾を守らなくてはいけません。
<code>ebrefile</code> はフリーソフトウェアですが、あなたの書籍が自由に
使えるものであるとは限りません。
<code>ebrefile</code> は、CD-ROM 書籍のあるファイルの内容に変更を加えます。
ご注意下さい。
</p>
<!-- ================================================================ -->
<h2><a name="invoke-ebrefile"><code>ebrefile</code> の実行</a></h2>
<p>
<code>ebrefile</code> の一般的な起動方法は次の通りです。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebrefile <var>書籍へのパス</var>
</pre>
</blockquote>
<p>
<var>書籍へのパス</var> には、CD-ROM 書籍のトップディレクトリ、つまり
<code>catalog</code> または <code>catalogs</code> ファイルが存在する
ディレクトリを指定します。
複数のパスを書くことはできませんが、以下のように、パスの指定を省くことは
できます。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebrefile
</pre>
</blockquote>
<p>
この場合、<code>ebrefile</code> はカレントディレクトリ (<code>.</code>)
が指定されたものと判断します。
</p>
<p>
遠隔アクセスには対応していませんので、遠隔アクセス識別子は使用できません。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebrefile ebnet://localhost/cdrom
ebrefile: ebnet には対応していません。
</pre>
</blockquote>
<!-- = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = -->
<h3><a name="select-subbooks">副本の選択</a></h3>
<p>
特に指定がないと、<code>ebrefile</code> は、元のカタログファイルで定義
されているすべての副本を新しい副本に取り込みます。
つまり、新しいカタログファイルは、単に元のファイルのコピーになります。
この振る舞いは、役に立ちません。
<code>ebrefile</code> は、通常 <samp>--subbook</samp> (<samp>-S</samp>)
オプションを指定して起動します。
</p>
<p>
<samp>--subbook</samp> (<samp>-S</samp>) オプションは引数を一つ取り、
そこにカンマ (<samp>,</samp>) で区切って、新しいカタログファイルに
取り込みたい副本のディレクトリ名を並べて書きます。
<code>ebinfo</code> コマンドを用いると、あなたの所有している書籍に
どのような副本が含まれているのかを知ることができます。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebinfo /mnt/cdrom
ディスクの形式: EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA
文字コード: JIS X 0208
副本の数: 3
副本 1:
題名: 新英和辞典(第四版)
ディレクトリ: english
検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
フォントの大きさ: 16 24 30 48
半角フォントの文字: 0xa121 -- 0xa24e
全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
副本 2:
題名: CD-ROM 仏和辞典(第三版)
ディレクトリ: french
検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
フォントの大きさ: 16 24 30 48
半角フォントの文字:
全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
副本 3:
題名: ポケット独和辞典(第三版)
ディレクトリ: german
検索方式: メニュー
フォントの大きさ: 16 24 30 48
半角フォントの文字:
全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
</pre>
</blockquote>
<p>
(<code>ebinfo</code> コマンドに関しての詳細は、
<a href="ebinfo.html">ebinfo コマンドのマニュアル</a> を参照のこと。)
この例では、3 つの副本が書籍には含まれており、その名前は <code>english</code>
<code>french</code>, <code>german</code> だということが分かります。
</p>
<p>
次のコマンドを実行すると、<code>ebrefile</code> は副本として
<code>english</code> と <code>french</code> だけを定義した新しいカタログ
を生成します。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebrefile --subbook english,french
</pre>
</blockquote>
<p>
ディレクトリ名の大文字・小文字の違いは、区別されません。
<samp>--subbook</samp> の引数は、次のように分けて書くこともできます。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebrefile --subbook english --subbook french
</pre>
</blockquote>
<p>
<code>ebrefile</code> は副本の定義順序を変えることはできませんので、
<samp>--subbook</samp> に与える引数の順序は任意です。
</p>
<p>
これで再構成は完了です。
もういちど <code>ebinfo</code> を起動してみましょう。
副本 <code>german</code> が消えています。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebinfo /mnt/cdrom
ディスクの形式: EB/EBG/EBXA/EBXA-C/S-EBXA
文字コード: JIS X 0208
副本の数: 2
副本 1:
題名: 新英和辞典(第四版)
ディレクトリ: english
検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
フォントの大きさ: 16 24 30 48
半角フォントの文字: 0xa121 -- 0xa24e
全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
副本 2:
題名: CD-ROM 仏和辞典(第三版)
ディレクトリ: french
検索方式: 前方一致 後方一致 条件 メニュー
フォントの大きさ: 16 24 30 48
半角フォントの文字:
全角フォントの文字: 0xa321 -- 0xa27e
</pre>
</blockquote>
<p>
もし、CD-ROM 書籍全体をすでにハードディスクにコピーしているなら、
副本 <code>german</code> のファイルは削除しても構いません。
ディレクトリ名が小文字で構成されているなら、次のようにします。
</p>
<blockquote>
<pre>
% rm -r german
</pre>
</blockquote>
<p>
<code>ebrefile</code> は、読み込んだカタログファイルにそのまま上書きして
新たなカタログファイルを生成しますが、元のカタログファイルの複製が、
<code>catalog(s).old</code> というファイル名で保存されます。
副本の選択を間違えてしまった場合は、いったん元に戻しましょう。
(以下では、カタログファイルが <code>catalogs</code> だと仮定しています。)
</p>
<blockquote>
<pre>
% mv catalogs.old catalogs
</pre>
</blockquote>
<p>
ただし 実行時に <code>catalog(s).old</code> が既に存在していると、上書き
せずに残します。
この場合、カタログファイルの複製は新たに作られませんので、注意して下さい。
</p>
<!-- = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = -->
<h3><a name="combination-with-ebzip"><code>ebzip</code> との連携</a></h3>
<p>
<code>ebrefile</code> は、<code>ebzip</code> という CD-ROM 書籍を圧縮する
コマンドと併用することができます
(<code>ebzip</code> コマンドに関しての詳細は、
<a href="ebzip.html">ebzip コマンドのマニュアル</a> を参照のこと。)
通常、 <code>ebzip</code> と <code>ebrefile</code> にはコマンド行で同じ
引数を与えます。
</p>
<p>
CD-ROM 書籍が <code>/cdrom</code> にマウントされ、この書籍には
<code>english</code>、<code>french</code>、<code>german</code> という
3 つの副本が収められているとします。
以下に記した操作によって、副本 <code>english</code>、<code>french</code>
は圧縮されてカレントディレクトリの下に置かれ、副本 <code>german</code> は
副本のリストから削除されます。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebzip --subbook english,french /cdrom
% ebrefile --subbook english,french /cdrom
</pre>
</blockquote>
<p>
圧縮したファイルをカレントディレクトリ以外に置くには、次のようにします。
</p>
<blockquote>
<pre>
% ebzip --output-directory /dict --subbook english,french /cdrom
% ebrefile --output-directory /dict --subbook english,french /cdrom
</pre>
</blockquote>
<!-- ================================================================ -->
<h2><a name="summary-of-options"><code>ebrefile</code> のオプション一覧</a></h2>
<p>
<code>ebrefile</code> コマンドは、伝統的な一文字オプション名と覚えやすい
長いオプション名の両方を扱うことができます。
長いオプション名を表すには、<samp>-</samp> ではなく <samp>--</samp> を
用います。
オプション名が一意に決まる範囲内で、名前の後方部分を省略することができます。
</p>
<dl>
<dt><code>-h</code></dt>
<dt><code>--help</code></dt>
<dd>
ヘルプメッセージを標準出力に出力して、終了します。
<dt><code>-o <var>ディレクトリ</var></code></dt>
<dt><code>--output-directory <var>ディレクトリ</var></code></dt>
<dd>
新しいカタログファイルを置くディレクトリを指定します。
指定しなかったときは、カレントディレクトリ (<samp>.</samp>) になります
(詳しくは、<a href="#invoke-ebrefile">「<code>ebrefile</code> の実行」</a>
を参照のこと)。
<dt><code>-S <var>副本</var></code></dt>
<dt><code>--subbook <var>副本</var></code></dt>
<dd>
<code>ebrefile</code> が新しいカタログファイルに取り込むべき副本を指定します。
<var>副本</var> は、副本のディレクトリ名をカンマ (<samp>,</samp>) で区切って
並べたものでなくてはいけません。
指定しなかったときは、すべての副本が対象になります
(詳しくは、<a href="#select-subbooks">「副本の選択」</a> を参照のこと)。
<dt><code>-v</code></dt>
<dt><code>--version</code></dt>
<dd>
バージョン番号を標準出力に出力して、終了します。
</dl>
</body>
</html>
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